2005年9月28日

最近、マスコミの誤報や不祥事が多いような気がします。某新聞のある記者は、選挙に絡んで、ありもしない政治家の会談をでっちあげて取材メモにまとめ、記事にしてしまいました。

この人は新聞記者よりも、作家をめざすべきだったのかもしれません。私もむかしデスクから特ダネを書くようかなり圧力を受けましたが、それでも自分で記事をこしらえようとは思わなかったですね。もっともテレビの場合は、映像が必要なので、記事の捏造は、新聞よりもむずかしいんです。映画「グッバイ・レーニン」くらい工夫しないとだめです。

また別の某新聞では、一面トップで「ソニーが金融子会社売却」と特ダネを打ちましたが、ソニーの社長に全面否定されて、訂正記事を出しました。この新聞社は、電力料金に関する記事でも、全く内容が逆の分析記事を出して、やはり読者にお詫びして訂正していました。わが古巣の放送局も、お金に関するスキャンダルで、いまや満身創痍でございます。それにしても、6000万円を超える裏金つくりと聞くと、驚いてしまいます。やはり芸能畑ですな。

マスコミに対する国民の信頼感も、不祥事と比例して低下しているような気がします。ほとんどの人は真面目に頑張っているだけに、不祥事だけがクローズアップされるのは、残念な気もします。